TOP 事例 / ご来場者の声 株式会社QUICK
金融機関のお客様向けのイベントをリアルとオンラインのハイブリットでの開催を実施しました。
リアルとオンラインどちらでも、来場者様に同じような体験をしてほしいと考え、オンラインでは、メタバース空間でのイベントの実施を検討しました。また、メタバースで実施するということもあり、集客への期待もこめておりました。
また、コロナの状況が先行き不透明だったため、リアルの展示ができない状況も想定して保険という位置づけも考えました。
これまでのイベントでは、来場したお客様のイベント参加状況をその後の営業活動に活かせているのか、という課題がありました。例えば、イベント会期中に接点を持ったお客様のフォローをもっと精緻に行いたいと考えておりました。
ZIKUでは、イベント当日の来場者の動きやチャットのログなどを活用できるので、導入への決め手の一つとなりました。
また、我々のお客様は業界柄(金融機関ということもあり)少々保守的な考え方をお持ちの方もいらっしゃいます。しかし、我々はそのようなお客様に対して自社製品のアピールを積極的に取り組んでいることをPRしたいという思いもあり、時流を捉えるということも踏まえて、メタバースを導入するのには非常に良いタイミングと考えておりました。
今回のイベントでは、ブースとセミナー形式で実施しましたが、弊社とっては初めての試みでした。オンラインイベントでは、登壇者と来場者で個別に話ができる機会を提供することが難しく、オフラインイベントの時に比べ、登壇者と来場者の双方向でのコミュニケーションが減ってしまったことが課題でした。
今回は、イベントへの参加や入退場を自由にすることで、ブースへの来場者を増やすことができたので、メタバース空間の実施は効果的だったと考えています。
メタバース空間に、展示物を置くことが初めてでしたので、メタバース空間での展示物のレイアウトや配置は難しく感じました。来場者の導線を考えて、レイアウトを作っていくことには経験値が必要と感じました。
もう1つは、お客様への声掛けをもう少し積極的にできたらよかったと感じております。事前に対応する営業メンバーへのレクチャーもできていたのですが、PCやネットワーク環境の影響もあり、少しもったいなかったと感じております。また、メタバース空間での接客という未知のコミュニケーションについては先行例もなく、手探りでした。
集客の面でいくと、いつもは実務者の方が中心のイベントなのですが、今回は経営層の方に多くご参加いただけました。我々としては、想定していなかった層の方々に参加していただき、新規の接点を持てたことは大きな成果だと考えています。
また、2週間という短い準備期間でメタバース空間を作り上げ、リリースまで持って行けたことも非常によかったです。ZIKUの方々のサポートと製品の完成度の高さによるところは大きかったです。
「QUICKさんも、こんなイベントをやるんだ」といった感想をちらほらと聞いております。最初の驚きはあったにせよ、来場者の方はスムーズにメタバース空間を回遊している印象でした。
すぐに、自分が興味のある領域の展示物やブースに移動していらしたので、そこに関しては非常に良かったと感じています。
まずは、自社のユーザーIDとの連携やシームレスなアカウント作成など、メタバースに入るまでのUXをさらに磨き上げして頂くことを期待します。
次に、コミュニケーションの完成度です。PCやネットワークの環境に左右されにくく、コミュニケーションができる環境を作っていただけると良いと思います。オンラインゲームのように、PCの性能を落としても使える工夫がされていても良いと感じました。
最後に、メタバース空間の中でも、パブリックな空間とプライベートな空間を分けて作り込むことが出来ると良いと感じました。いわゆるVIPルームや商談スペースといった特定の方だけが参加できる空間を作れるなど、実際の店舗の機能などがあると良いと思います。
メタバース空間をレイアウトするところに関しては、想像以上にノウハウが必要だと思いました。また、いくら空間がすぐれていても事前に特設サイトを作り、認知獲得しアカウント作成までしてもらう導線を置く必要があります。そのために、メタバース内限定イベントなどの動機付けは必須なように思います。業界によって展示物や導線も異なってくるとは思いますが、この点に関しては来場者の動きを想定した上での空間作りを行うことが非常に重要だと思います。
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