TOP 事例 / ご来場者の声 株式会社KRI
「KRIクライアントコンファレンス&ワークショップ」は、招待制で既存のお客様に弊社の技術を知っていただいたり、外部の講師をお招きして最新の技術についてディスカッションしていただくことを目的として、これまでに30回以上開催してきました。
今回のイベントは、2日間の開催で、1日目は基調講演とパネルディスカッションを行い、2日目はワークショップを実施しました。オンラインは招待のお客様だけでなく、一般の方も参加できるような形で実施しました。
2021年に初めてオンラインイベントを開催しました。その際には、リアル開催の際に実施していたパネルをウェブページに一覧形式で掲載する形式で実施しました。しかし、リアルイベントと違い、中々パネルを見ていただくことが難しかったです。また、オンラインのお客様と交流できませんでした。この2点を改善するために、メタバースでイベントを開催してみたいという声が社内でも高まり、メタバースイベントの検討を始めました。
検討を進めるにあたり、アバターの操作性は重要でした。ZIKUはアバターの操作がキーボードの矢印キーだけで簡単に動かすことができることが決め手の一つになりました。
また、BtoBイベントなのでチャットでコミュニケーションできることや来場者の行動ログが取得できる点、ブラウザ上でイベントを開催できる点も大きかったです。
メタバース空間の回遊性をあげるための工夫は色々と行いました。メタバース空間では、エントランス以外からでも展示ブースやセミナー会場に移動できます。そのため、各ブースやセミナー会場で導線がわかりやすくなるように、アイコンや色などを統一し、視覚的に導線がわかりやすくなるような工夫を行いました。
コンテンツ作りには苦労しました。リアルイベントの場合だとパネルを準備するだけでいいところも、パネルだけでなく、ブースのロゴやサムネイルを作成したりと必要な制作物を把握し準備することに時間がかかりました。
あとは、オンラインでのお客様とのコミュニケーションですね。やはり慣れていないこともあり、チャットでのコミュニケーション含め、戸惑う部分はありました。各ブースで若手の担当者中心に工夫して取り組んでくれました。
集客を工夫したこともあり、前年よりイベントの参加者が多かったことと、講演だけでなく、パネル展示や技術紹介に関しても多くの方に見て頂けたことは一つの成果です。
また、お客様とのコミュニケーションという点でも、各ブースでチャットを通じてお客様と双方向でコミュニケーションができたことは大きな成果でした。
また、社内からもWeb会場の雰囲気が良かった、機材や特別なアプリがなくメタバースイベントを実施できたことも良かった、といった声ももらっています。
正直、お客様にどれだけご利用いただけるか不安でした。使い方に関する問い合わせも多いのではと心配しておりましたが、問い合わせもほとんどなく、お客様に参加いただいたのはいい意味で期待以上でした。また、お客様の行動ログを見ると多くのブースに来場いただいており、こちらの想定よりもメタバースイベントが受け入れられていたのは非常に良かったです。
やはり、来場者同士の交流ができる機能※です。弊社のクライアントカンファレンスでは、来場者同士で交流いただくことも目的の一つですので、来場者同士のコミュニケーションができると、より積極的にイベントに参加していただけると感じました。
(※現在はマルチプレイ機能を実装しております。)
オンラインだと、手軽にイベントが開催できるイメージがありますが、実際にはそうでもないという点でしょうか。特にコンテンツ作りに関しては、イベント空間で統一感を出したり、なんのブースかわかりやすく表現するための工夫だったりと想定よりも時間がかかりました。そのため、コンテンツ作りについては、リアルと同じように時間をかけて検討することが重要だと思います。
KRIは、社会から必要とされる製品やサービスを生み出す産業技術に関し、幅広い領域での高度な技術力と問題解決力を有する経験豊富な研究の専門家が、お客さまのお困りごとなどの技術課題を解決するプロ集団です。特に、材料、環境・バイオ、エネルギー関連を中心とした、研究開発、解析や計測・分析、技術・市場動向調査を強みとした受託研究事業を推進しています。