ウェビナー(オンライン上のセミナー)の集客には、オンラインを用いる方法とオフラインによる方法があります。それぞれの特徴やメリット、集客に活用できる具体的なアイデアを紹介します。またウェビナーの集客に成功するポイントについても詳しく解説します。
ウェビナーはオンラインで開催するセミナーですが、集客方法はオンラインに限定されているわけではありません。
オンラインで集客する場合、集客からウェビナー開催までをインターネット上で完結することとなり、コストや申込の負荷を抑えられる傾向にあります。また、幅広く多くの人にリーチできるというメリットがあります。
一方、オフラインでの集客は、ある程度絞られているターゲット層や顧客にダイレクトにアプローチしたい場合に適しています。ただ、ウェビナーはオンラインで行われるため、集客に関してもオンラインで行う方が相性も良いと言えます。
ウェビナーの集客方法はいずれもメリットだけでなくデメリットもあります。そのため、複数の方法を用いてより効果のある集客を実施することが必要です。
次項でオンラインとオフラインのそれぞれの集客方法を詳しく解説します。
ウェビナーはオンラインで開催するイベントのため、集客もオンラインがメインとなります。オンラインでの集客方法とそれぞれの特徴やメリット、デメリットを紹介します。
自社のホームページ、ブログ、オウンドメディアなどを用いて、ウェビナーの告知を行います。自社で所有している媒体を使用するため、無料で利用できるだけでなく、告知する期間やスペースも自由に決めることができるのが利点です。各媒体で統一性のある告知を行うことで信頼性が高まるだけでなく、既視感が高まり認知度を向上することが可能です。
メリット | デメリット |
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・告知期間や告知規模を自由に調整できる | ・閲覧者の多くが既存ユーザーになる場合がある |
自社で所有する媒体の1コーナーとして小さく告知するのではなく、ウェビナー告知に特化したウェブページを作成する方法もあります。ウェビナーの告知+申込に特化した専用のページを作成するため、よりウェビナーのテーマや世界観を表現したり、細かな情報を掲載したりすることが可能。イベントページには、サイトトップなど他のページから流入しやすいように導線を作っておくことが必要になります。
メリット | デメリット |
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・インパクトがあり、詳細な告知を実現できる ・申込フォームを設置することでその場での申込が可能に |
・新しくページを作成するため、流入導線に工夫が必要 |
個別に顧客や関係者にウェビナー開催告知メールを送信、もしくはメルマガとして配信します。一定程度のハウスリストを保有している企業の場合、メインの集客経路になります。
すでにメールアドレスを登録した顧客がターゲットとなるため認知性は高いと想定されますが、メールを開封しない可能性もあるため開封率を高める取り組みが必要です。タイトルや中身のコンテンツを変えて、複数回送信し、メールに気づいてもらうように工夫しましょう。
メリット | デメリット |
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・既存顧客をターゲットとするため比較的高い効果が期待できる ・コストを掛けずに集客できる |
・メールを開封してもらえないリスクがある |
すでに自社で運用を行っているSNS(LINE、Facebook, Twitter, Instagramなど)のアカウントがあれば、SNS上でイベントの情報を投稿していく方法もあります。投稿が注目されシェアされれば、多くの人にリーチできる可能性があります。閲覧回数を増やすためには、タイムラインの流れを意識してこまめに投稿したり、検索されやすいキーワードを含めたりするとよいでしょう。
メリット | デメリット |
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・コストを掛けずに情報拡散を期待できる | ・SNSの投稿は多く、埋もれてしまう可能性がある ・ともだちやフォロワーの数が少ないと効果が薄い |
バナー広告、SNS広告などを活用してウェビナーの告知を行う方法です。インパクトがあり、なおかつクリックしたいと思わせる広告を作ることが成功のポイントとなります。各広告配信プラットフォームのターゲティング機能を使えば、狙った層への告知も可能です。
メリット | デメリット |
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・不特定多数のユーザーにアピールできる ・ユーザーのターゲティングも可能 |
・広告掲載料やクリック課金などのコストが発生する |
「セミナーBiZ」や「セミナー情報.com」「こくちーずプロ」などのウェビナーの告知ができるポータルサイトを活用することもできます。これらのサイトはウェビナーを探している方が閲覧するものであるため、掲載すれば関心を持ってもらいやすいという特徴があります。ただしポータルサイトによってユーザー層が異なるため、ウェビナーの内容に応じた使い分けが必要です。
メリット | デメリット |
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・ウェビナーを探している人に直接アプローチできる | ・掲載料が発生する場合がある ・テーマによってはターゲットとなるユーザーが居ない可能性がある |
顧客に直接手渡しまたは郵送で案内を送り、ウェビナーを告知する方法です。紙面に印刷するため、手元に残るというのが特徴。手で触れられるというデジタルにはない特徴があるため、デザインなどによっては強い広告効果を期待できることもあります。ただし読まれないリスクもあるため、費用対効果を計算してから実施することが必要です。また、申込ページのQRコードを印刷し、ウェビナーへの申込を簡単にできるようにする配慮も必要です。
メリット | デメリット |
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・ウェビナーの資料が手元に残るため、顧客が簡単に詳細を確認することができる ・ウェブでコンタクトが取れない層へのアプローチ手段として有効 |
・印刷や郵送などに手間とコストがかかる ・読まれないリスクがある |
新聞・雑誌広告や交通広告などに広告を掲載する方法です。ターゲット層の人の目に触れやすい場所を選び大々的な広告を実施すれば不特定多数の目に触れ、高い広告効果を期待できますが、その分コストは高くなりやすいというデメリットもあります。
メリット | デメリット |
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・ウェブでコンタクトが取れない不特定多数の人にも宣伝できる | ・規模を拡大するとコストが高額になる ・有料のウェビナーや大規模なウェビナーでもない限りは費用対効果の観点でマッチしない |
顧客に直接電話をかけて告知する方法もあります。手間と時間がかかる方法ですが、一人ひとりに伝えられるため、確実に告知できるという特徴があります。
メリット | デメリット |
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・顧客の疑問に答えながら、ウェビナーの宣伝ができる | ・規模を拡大するとコストが高額になる ・手間と時間がかかる ・電話に出てもらえない可能性がある |
ウェビナーの集客を成功させるポイントについて解説します。
ウェビナー開催の目的から、告知のターゲット層を明確にします。ターゲット層に応じて最適な集客方法は異なるため、丁寧なターゲット分析は不可欠です。
告知ではファーストビューで内容が伝わる簡潔な内容で表現することが必要です。申し込みリンクをクリックしたくなるように、ウェビナーの価値を的確に伝えます。例えば、ウェビナーのタイトルは少しでも興味をもってもらう為に、最近のバズワードなどを積極的に取り入れるようにしましょう。また、参加することで得られる情報や、有名講師の登壇やウェビナー限定コンテンツなどのメリットがあれば、押し出して伝えることも有効な方法です。
アーカイブ配信や無料の資料ダウンロード、商品のプレゼントなどウェビナーの参加特典をつける方法もあります。告知の際は参加特典を強調し、参加者のメリットを前面に出すことで集客効果を高めます。
ウェビナーはターゲット層を踏まえて参加しやすい日時に開催しましょう。また、どうしても一回きりの開催だと都合のつかない人もいるので、複数開催で参加率を上げる、アーカイブ配信するなども検討できます。
参加申し込み手順が複雑だと参加率が下がる原因になりかねません。参加方法はできる限り単純化するほか、申し込みや当日の参加方法について、事前にスタッフで確認を行って障壁を取り除いておくことが大切です。
複数の媒体を利用して情報発信し、目に触れる機会を増やします。オンラインとオフラインを両方活用することも一つの方法です。
日程の勘違いや忘れ防止のために参加者には必ずリマインドメールを送信します。ウェビナー配信ツールによってはメール一斉配信機能がついているので、活用するとよいでしょう。
アンケート回答内容をもとに顧客への個別アプローチを試みます。アンケートによって得られる内容は、次回ウェビナーの改善にも生かすことができる貴重な情報です。
上記のような取り組みをすることで、集客を改善することは可能ですが、ウェビナーの集客は自社のハウスリストをどれだけ保有しているかに依存する部分はありますので、定期的に開催していくと、徐々に参加者が減っていくリスクはあります。
そこで検討頂きたいのが、ウェビナーを定期的に開催している企業と共同開催でウェビナーを開催する方法です。全くの同業の場合、顧客の流出につながるため、避けるべきですが、関連するビジネスを提供している企業の場合、ウェビナーを切っ掛けとして、ビジネス上のパートナーになってもらえる可能性もあります。ウェビナー後を見据えて相手先企業をピックアップしましょう。
相手先企業が仮に自社と同程度のハウスリストを持っている場合、単純にいつもの2倍の集客を行うことが可能であり、協業先のリストを手に入れることもできるので、新たな見込み客の獲得という点でも非常に効果的です。
ただリストの数が違い過ぎる相手だと、集客数の違いによってあとあとトラブルになる可能性もあるので、自社での集客力がある程度ついてから実施を検討するようにしてください。
ウェビナーが成功するかどうかは、集客方法にかかっているといっても過言ではありません。集客方法によってターゲットや期待できる効果が異なるため、複数の方法を選び、参加者が増えるように努めましょう。ZIKUではメタバースを活用したウェビナーを実施可能。今までにない3D空間でのウェビナー実施は、それだけで集客力抜群。さらに特許出願中のブース接客機能で、その場での商談獲得も可能ですので、集客や商談化にお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。