近年、ビジネスシーンにウェビナーが浸透しています。2Dのオンラインシステムで開催することが一般的ですが、メタバースで開催する形式が注目されています。ただ、メタバースを活用するメリットなどわからない点もあるでしょう。今回は、メタバースでウェビナーを開催するメリットや成功ポイントについて解説します。
メタバースとは、アバターを通して双方向コミュニケーションができる仮想空間のこと。VR・AR技術や高速インターネット回線などのテクノロジーの進歩を受け、徐々に一般に浸透してきています。娯楽の時間に使用するものというイメージがあるかもしれませんが、現在ではビジネスシーンでも没入感があり、新たなイベントの開催方法として注目されています。
また、ウェビナーとは、ウェブ (Web) とセミナー (Seminer)を組み合わせた造語です。企業が自社の商品やサービスに興味を持ってもらうことを目的に開催されるオンライン上のセミナーで、IT技術の発展や感染症の感染拡大を機に一般に定着しつつあります。
その二つを組み合わせた「メタバースウェビナー」は、インターネット上の仮想空間「メタバース」上でウェビナーを開催することです。参加者がアバターを使って3D空間上の会場に参加し、従来のウェビナーとは異なる新しい体験ができます。
現状、ウェビナーの乱立や、非対面式のためその場の雰囲気が伝わりにくいなどの理由により、ウェビナーを開催するにしても他社との差別化が難しい現状があります。メタバースを活用したウェビナーは、そのような課題を解決するさまざまなメリットがあります。
メタバース空間上で開催されるウェビナーは、2Dのウェブ会議ツールなどを使用して開催されるウェビナーが多い中、大きな差別化要素となります。メタバースというだけでテーマに関係なく話題性があり、集客力が高いことがメリットです。
似たような形式のウェビナーに飽きている参加者にとって、従来にないゲーム感覚のビジネス体験ができる斬新さは、関心を引き立てるものでしょう。同じテーマを掲げた他社のセミナーよりもインパクトを与えられ、他社との差別化を図るとともに集客力をアップできます。
メタバースウェビナーは、アバターを使って参加するため、参加者は通常の2Dのウェビナーにはない特別な体験を楽しめます。アバターでメタバース空間を歩き回ったり、展示物を閲覧したりするほか、テキストチャット・音声チャットなどを通じて主催側とコミュニケーションをとることも可能です。
また特別な視覚体験ができることは、参加者のモチベーション維持につながります。従来のウェビナーにありがちな、途中離脱やながら視聴、キャンセル防止にも有効でしょう。
メタバースウェビナーでは、アバターを使ってオンライン上でも積極的なコミュニケーションをとれるのが大きなメリット。従来のウェビナーでは、参加者とウェビナー担当者はウェビナー中にチャット機能で質疑応答を受けるのが一般的でした。しかし、チャット機能でコミュニケーションをとるだけでは、顧客の意向を十分に察知できず、リード獲得や商談につながらないことが多かったのではないでしょうか。
メタバース空間でのウェビナーの場合、ウェビナーだけではなく、ブース内の展示でウェビナーの補足資料を掲示したり、ウェビナーで紹介しきれなかった製品の展示を行うことで、参加者により深い情報を提供することができ、さらに主催側は参加者の行動を把握できるので、参加者の興味や属性を把握した上での声掛けが可能です。そのため、見込み客の開拓や、講演後の商談アポイントメントにつながりやすいと言えます。
メタバースを活用したウェビナーを開催する企業として、先端的なイメージを与えられるのもメリットの一つです。3DCGなど最新技術を取り入れることで、新しい顧客体験を実現する感度が高い企業イメージの獲得が狙えます。企業イメージの向上により、競合他社との差別化が図れ、顧客に選ばれやすくなるでしょう。
またブランディングの成功は、優秀な人材の確保も期待できます。
メタバースウェビナーは、注目度の高いウェビナーの開催形式である一方、まだまだノウハウが一般化していません。そんなメタバースウェビナーを成功に導くためには、ポイントをしっかり押さえておくことが重要です。
メタバースウェビナーは、まだ主流でなく、また、参加するのが難しいという印象があるため、気軽に参加しやすいイメージ作りが重要です。ウェビナー参加者のターゲット層に、未経験のものに対するハードルの高さや抵抗感、セキュリティ・機密性への不安などを感じさせないように、丁寧でわかりやすい告知を心がけましょう。接続環境や参加手順、操作方法に関する案内及びサポートも十分に行います。
メタバースウェビナーならではの魅力や参加メリットを明確に示し、参加したくなるような仕掛けを作りましょう。
現在マーケティング戦略は、消費者中心のマーケティングから、価値観の共有やコミュニティへの貢献を重視するマーケティングに移行しつつあります。メタバースウェビナーを通じて、体験を共有する価値に触れ、ブランドビジョンを理解してもらえれば、ウェビナー参加への意識を高められるでしょう。
さらにメタバース空間上での宝探しのようにゲーム性のあるイベントを提供して、参加者に楽しんでもらう仕組みを整えることも重要です。通常のウェビナーとの違いを明確にすることで興味をもっていただくことが可能です。
メタバース空間を一から構築するとコストが高くつきます。また専門スキルを持つ人材の確保は難しいです。そのため、専門スキルを持たなくてもメタバースウェビナーを開催できるツールを活用するのがおすすめです。利用者のために最適化された使いやすいプラットフォームが低コストかつ短期間で導入できます。
ツールの活用により、CG制作などの作業が不要となり、ウェビナースペースや展示・商談スペースを手軽に構築可能です。来場登録者数やブース数・講演枠などによって価格設定が異なるものが一般的でしょう。なお定期開催のウェビナーを予定している場合は、年間プランが設定されているプラットフォームもあります。
開催するウェビナーの目的や費用対効果を意識してツールを選びましょう。
メタバースウェビナーは、まだ広く浸透していませんが、加速するデジタル化に伴い、これからのビジネスシーンにおいて欠かせないものとなるでしょう。ZIKUは、企業と参加者が仮想空間で没入型体験を共有できるプラットフォームです。ウェビナーに物足りなさを感じている、他社と差別化したセミナーを開催したいという場合は、3D空間で体験できるメタバースウェビナーをぜひご検討ください。
株式会社ジクウでは、メタバースイベントプラットフォーム「ZIKU」を使った自社ウェビナーを定期的に開催しておりますので、メタバースウェビナーがどのようなものか実体験いただくことが可能です。
是非お気軽に当社ウェビナーにご参加ください。