新卒で凸版印刷に入社。営業職として6年従事したのち、マーケターとしてのキャリアを積みたいと考え銀行、生保、クレカなどの金融系企業、EC系企業などで幅広い商材のマーケティングを経験。前職のディップでは看護師の転職事業のマーケ責任者として集客構造の変革を取り進めた。2021年11月、株式会社ジクウにジョイン。マーケティング部のマネージャーとしてマーケ領域の立ち上げを推進。
今、メタバース(仮想空間)を活用した展示会が注目されています。これまでオンライン展示会を開催してきたもののマンネリ化し、注目を集めにくくなったという悩みを抱えている方は必見です。今回は、メタバース展示会の開催方法について触れるとともに、知っておきたいメタバース展示会のメリット・デメリットも詳しく解説します。
メタバースとは、インターネット上に構築された仮想空間や、仮想空間を利用したサービスを指す言葉です。自身のアバターを使って、仮想空間でさまざまな体験ができます。アバターは仮想空間を自由に歩いたり、他のユーザーと交流したりといったリアルな体験が可能です。
最近ではメタバースを活用したビジネスも注目されており、VRゴーグルを使用せずにPCやスマートフォンから手軽に利用できるサービスも多くあります。
メタバースをビジネスに活用する方法として注目されているのが、展示会の開催です。会場での対面式開催と比べた場合やメタバースだからこそのメリットについて詳しく解説します。
アバターを使って仮想空間に来場する展示会は、目新しく話題性を集めやすいのがメリットです。従来型のオンライン展示会に飽きてしまっているユーザーの興味関心を引くことができ、集客に大きなプラスになります。
また、仮想空間での体験は、オンラインでありながらもリアルな展示会のような臨場感を得られる点も魅力です。特別感があるメタバースの展示会は、通常のオンライン展示会との大きな差別化を図ることができ、集客に非常に有利といえます。
来場者はアバターで展示会場内を自由に移動できるため、気軽に回遊できます。通常のオンライン展示会では、出展社の紹介ページを訪問するだけで展示会場内を能動的に移動することはできません。気軽に回遊できることで滞在時間が伸び、リアル展示会のような偶然の出会いも起こりやすくなります。
また、アバターを介することで、オンライン画面上での顔出しよりもコミュニケーションをとりやすく、リード獲得につなげやすいでしょう。
メタバース展示会を含むオンライン展示会のメリットに、時間や場所の制約が少ないことから、多数の来場者を見込めることがあります。会場への移動が不要で、海外や遠方からも参加してもらえるため、幅広く集客することが可能です。そのため、商品やサービスの認知拡大が期待できます。
また、都合のいいタイミングに好きな場所から参加でき、隙間時間を活用できるという来場者にとってのメリットもあります。拘束時間だけでなく、交通費や宿泊費などの出費を削減できる点も魅力です。
オンライン上や仮想空間には物理的な制限がないため、ブース数や来場者数を増やせることもオンライン展示会の大きな特長です。会場の人数制限でユーザーが来場できないと、機会損失につながる可能性があります。オンラインやメタバースの活用により、これまで会場確保や収容人数の都合で実現できなかったイベントも開催できるでしょう。
メタバース展示会にはさまざまなメリットがある一方で、デメリットもあります。ここでは、2Dのオンライン展示会と比べた際のメタバース展示会のデメリットについて解説します。
自社で一からメタバースを構築する場合、制作コストが高くなります。展示スペースやコンテンツをメタバース化するには、高度な技術が必要です。そのため、映像をよりリアルなクオリティに近づける3DCGデザイン制作などの費用が高くなると考えられます。
技術面や費用面の課題から、自社でメタバースを構築するのが難しい場合は、既存のメタバース構築プラットフォームの利用も検討してみましょう。
2Dのオンライン展示会に比べ、メタバースは技術ハードルが高いため長い準備期間が必要です。メタバース内の展示ブースでは、ユーザー体験を考慮し、商品やサービスなどの展示物を新たに用意する必要があるためです。ポップアップやスクリーン表示といったマーケティング要素はもとより、実際の商品と相違感がないようメタバース上で再現するには時間がかかってしまいます。
長期にわたる準備期間の確保が難しい場合は、簡単に展示会を開催できる既存のメタバース構築プラットフォームの利用も検討してみましょう。
メタバース展示会では、基本的に来場者がメタバース内を移動しながら情報をキャッチし、商品やサービスに触れる疑似体験が大きな目的です。メタバース空間内を横断的に検索するといった効率性には欠けるため、必要な情報だけをピンポイントで得たい来場者にとっては手間に感じるかもしれません。
企業のデジタル化は広く認識されているものの、ビジネスシーンにおけるメタバース活用はまだまだ新しく成長途中です。ここでは、企業がメタバースを活用して展示会を開催する2つの方法について解説します。
メリット
デメリット
自社でメタバース展示会を構築すると表現の自由度が高くなります。既存プラットフォームのように決められたブースや展示の枠にとらわれず、自社のコンセプトを細部まで打ち出せます。
ただし、一から仮想空間を構築するため、初期投資費が高くつき、工数も長期に渡ります。専門スキルを持つ人材確保も必要となり、プログラミングやCGアートに精通した制作会社に外注する場合、その分制作費も高額になるでしょう。
また、メンテナンスやアップデートなど技術管理費用もかかるため、トータルコストのバランスの見極めが重要です。
メリット
デメリット
既存のメタバース構築プラットフォームを活用すると、制作費用を抑えられます。展示会を想定したテンプレートが用意されているケースが多く、デモンストレーションや事例を参照すれば、メタバース分野に不慣れな人もスムーズに展示会準備を進行できるでしょう。また、ブース数や来場者数など内容に応じて料金が選択できるものもあります。
デメリットとしては、設計の自由度が低い点が挙げられます。新しい技術をいち早く取り入れたい、予算枠を設けて短期間で開催したいという事業者に取り組みやすい方法です。
ZIKUは、テンプレートを使うことで、簡単に3D空間上での展示会場やブースの作成ができるメタバースイベントプラットフォームです。専用のソフトやアプリ、ヘッドセットを使用せずに、ブラウザのみで簡単に利用可能。主催者と出展者向け機能があり、コミュニティイベントや社内展示会などさまざまな目的や規模の展示会開催をサポートします。
確度の高い顧客にリーチするオフラインイベントと、国内外から幅広い来場者を募るオンラインイベントを併用する大規模なハイブリッド展示会にも対応。ブース担当者から来場者に声かけできる音声とテキストチャット機能も搭載し、リアルの展示会に参加したような臨場感を味わえます。
メタバースは、通常のオンラインにはないリアリティや特別感を演出できる、注目の展示会開催方法です。3D体験を身近に感じるメタバース展示会なら、話題性と利便性の高さから集客力アップも期待できます。
大きな成果を挙げている成功導入事例も複数あり、これまでのウェビナーやオンラインイベントでは叶わないクオリティ向上への突破口となるでしょう。展示会の開催を検討する際には、ワンストップでメタバース展示会の開催が完結するZIKUのサービスをぜひご検討ください。