近年、メタバースでのイベント開催が注目を集めています。ここでは、メタバースが流行している社会背景や、メタバースイベントを実施するメリット、開催する方法などを分かりやすく解説します。仮想空間特有の没入感・特別感など、メタバースがもたらす恩恵は多種多様です。分かりやすく解説しているので、メタバースでイベントを開催する一助としてください。
2021年秋に開催された東京ゲームショウVRは延べ来訪者数が21万人を超え、同じく2021年12月に開催されたバーチャルマーケット2021は来場者数が100万人超えと世界中から多くの方が参加しました。
このようなメタバースイベントが流行している背景には、仮想空間を実現する技術の発展と、デジタル技術に慣れ親しんだ新世代の登場があります。詳しく見ていきましょう。
これまで、メタバースは一時的な流行・衰退を繰り返していました。2003年にメタバースプラットフォームの先駆けともいえるセカンドライフが登場。それ以降、2016年頃にVRゲームの活況などもありましたが、技術的に改善の余地が多かったこともありビジネスへの利用事例は多くありませんでした。
しかし、VR技術・PC性能・通信技術の向上に伴い、近年ではリアルな仮想空間にストレスなく没入できる土壌が整いつつあります。新型コロナウイルスの影響により、デジタル・トランスフォーメーション化が加速していることも追い風となっています。活況を帯びる市場に注目した大手企業が、メタバースの技術開発及び提供を始めており、ビジネスにおいて注目度が高まっています。
デジタルに慣れ親しんだ新世代が登場していることも見逃せません。メタバース的一面のあるNintendo Switchのゲームソフト『あつまれどうぶつの森』のヒットなど、社会全体が仮想空間を受容する方向へと変化しています。今後もメタバース上でのコミュニケーションやイベントの需要は拡大していくでしょう。
企業がメタバースイベントを開催するメリットは多岐に渡ります。ここでは、主な内容を6つにまとめて紹介します。
時間や場所に関する制約の少なさは、仮想空間であるメタバースならではメリットです。主催者も参加者も場所に縛られずに済み、リアルなイベントを上回るアクセシビリティを得られます。展示会のようにいつでも見られるようなイベントであれば、時間の制約も関係ありません。全ての参加者が、自分に都合の良いタイミングで参加できます。
現地に足を運ぶための時間や労力をかける必要がないため、実際のイベントよりも気軽に参加できるのもメタバースの大きな強みです。
交通費や宿泊費もかからず、交通経路を調べる手間も不要。交通トラブルで開催時刻に遅れる心配もありません。感染症の心配をしないで済むのも重要なポイントです。リアルなイベント参加に伴う不安やトラブルに悩まされることなく、参加したいイベントを自由に選べます。
海外に住んでいる方など遠方のユーザーが参加できるのもメタバースの特色。アバターを使うことで、世界中の人たちとリアルに近いコミュニケーションを取れます。遠方に向かうためのコストや時間もかかりません。オフラインのイベントと違って国際情勢のせいで現地へ足を運べない、という事態も起こりません。
デバイスとVR用ヘッドマウント用ディスプレイ、インターネットに接続できる環境があれば、誰でもイベントに参加できます。
従来の2Dイベントに飽きつつあるユーザーにとって、メタバースイベントは新鮮さ、目新しさがあります。競合他社に先駆けてメタバース特有のリアリティや没入感、特別感を活用したイベントを開催できれば、大きな話題になり、集客力をアップにつながるでしょう。
主催者と参加者双方がコミュニケーションを自由に取れるのも注目したいポイント。アバターを介して自分の好きなタイミングで話しかけられるため、心理的な垣根も低く、活発な意見交換が期待できます。
アバターには表情や仕草などで感情を表す機能が搭載されているものもあり、実際に対面しているかのように会話できるのも特色です。一方で素顔を隠せるため、プライバシーの面で安心感があります。また、資料へのペン書きができるなど、コミュニケーションを更に便利にする機能が備わっているものもあります。
後述する既存のプラットフォームを上手に活用すれば、リアルでイベントを行うよりもコストを抑えることも可能です。既存サービスのために仕様上の制限はありますが、自社でプラットフォームを開発するよりも費用を削減できます。ノウハウのない会社でも簡単にメタバースイベントを開催できるなど、利便性の高い様々なサービスが存在します。
メタバースイベントを開催する方法を紹介します。メリットだけでなくデメリットにも触れていますので、開催を検討する際の参考にしてください。
自社でメタバースイベントを構築する場合、制作会社に製作を依頼するのが一般的です。メタバース空間を一からデザインできるため、自社の要望に沿って自由にイベントを設計できるメリットがあります。
ただし、数千万円規模のコストがかかるのがネック。開発期間も相応にかかります。そのうえ、ネット上での集客ノウハウも必要なため、ハードルが高めなのは否定できません。
メリット | デメリット |
---|---|
・自由に設計できる ・クリエイティブも自由に表現できる |
・数千万円以上のコストがかかる ・相応の開発期間が掛かる。 ・ネット上での集客のノウハウが必要 |
既存のプラットフォームを利用すれば、イベント立ち上げ時のハードルを下げられます。既存サービス内に自社用空間を構築することで、比較的容易にイベントを開催できます。無料で利用できるサービスも存在し、コストパフォーマンスの面でも優秀です。ユーザーの多いプラットフォームを利用した場合、集約しやすいというメリットもあります。
その一方で、既存のプラットフォームを使う以上どうしても設計面で制限が生じます。また、現状では海外製のプラットフォームが多いため、メタバースに慣れていない顧客は参加に対するハードルの高さを感じる恐れがあります。イベントを開催する前に、適切なサポート体制を整備しておく必要があります。
メリット | デメリット |
---|---|
・イベントの立ち上げのハードルが低い ・無料から利用できるものがある ・ユーザーの多いプラットフォームの場合、比較的集客しやすい |
・設計に縛りがある ・海外のプラットフォームも多く、顧客が慣れていないと参加しにくい |
メタバースイベントが流行している背景、イベントを開催するメリットや方法について紹介しました。メタバースでのイベントは参加のハードルが比較的低いうえに、リアルイベントの一体感や共有感を再現しながら、仮想空間ならでは特別な演出も行えます。新たな時代を担うメタバース空間で、イベントを開催してみませんか。
ZIKUは、ノウハウが少ない企業でも安心してメタバースイベントが開催できるイベントプラットフォームです。バーチャル空間上のアバターで”出会える/つながる/体験する”ことができます。ぜひご検討ください。